「始めるは簡単、続けるは困難、乗り越える祝福。」結婚生活を続けているカップルなら、このことばの意味がよくわかると思います。結婚することは簡単です。それこそ婚姻届け一枚で結婚できます。しかし、それを続けることは容易くはありません。周囲を見ていてもそれを感じることでしょう。一方で、それを乗り越えて長年連れ添う夫婦の麗しさは、周りに励ましを与えるものです。
多くのカップルは、結婚にバラ色の未来を描きます。しかし、結婚してしばらくすると現実に直面します。結婚生活の長い兄弟に結婚生活の秘訣はと聞くと、こんな答えでした。「相手が自分と同じだとは思わないことだよ。全然違うんだから。でもね、仲良くできるんだよ。」素晴らしいアドバイスです。そして、長年そうしてきた中から語られることばには重みがありました。
神は、三位一体のご自身の愛と交わりの素晴らしさを映すように夫婦を造り、定めてくださいました。父なる神、子なるイエス、聖霊なるお方がそれぞれに位格を持ちながら一つ。それは愛によって結び着けられています。私たちも違う人格を持ち、考えることも行動パターンもみな違います。一方、一致を壊すものは罪。その罪がゆえに、人は祝福されたはずの結婚を争い合う悲しいものにしてしまい、相性とか不一致とかいうことばで言い逃れをするのです。元々違う者が一つにされるのが結婚です。
夫婦がそれを乗り越える力はどこからくるのか。聖書は、「キリストを恐れ尊んで互いに従い」、「キリストに従うように」、「キリストが愛されたように」とその十字架に自分を捨てる愛にこそ基盤を置くようにと教えています。そして、自分を捨てる愛、それを自ら問われる度、キリストの愛の恵みが深まる。そのような結婚をと祈りましょう。