ここのところ、牧師の訃報を多く聞くようになりました。先日教会連合の牧師たちのうち70歳以上が3割という数字も聞きました。高齢の牧師が召されたり、病気になったりで教会が立ちゆかなくなるようなところも出てきました。数えてみると、私たちの教会も80歳以上の兄姉が10人を越えました。少子高齢化と叫ばれて久しいですが、いよいよ実感するようになってきました。
人口ボリュームの多い団塊の世代の方々が後期高齢者、75歳になるのが2022年、2025年にはそのすべて75歳以上になり、75歳以上は全人口の17.8%に当たります。高齢者は増えるのですが、若年層は減少して高齢化率が上がり、2054年には国民の四人に一人が75歳以上になるという世界でも稀に見る高齢化が進みます。それは社会保障制度の問題、労働力不足の問題として語られることが多いことですが、身近なところも既に始まっていて、ゴミの有価物を市の資源ごみに切り替えたり、自治会活動を縮小したり。そして、それは身近な家族の問題にもなってきます。
教会の未来にとってはどうでしょうか。すでに始まっている高齢化、どうしたらいいかというのは簡単ではありませんが、すぐにできること、それは子どもたち、若い人たちを大切にすることです。どのようにしてと言ったら、年長者がよき信仰者としての模範を生きることではないでしょうか。主にあって喜び生きている。親切に前向きに、度量深く安心して多くを受け入れ、優しく見守る、あぁなりたいと思う人として生きることです。
あぁしたら、こうしたらと何かを言うことよりも、自らが生きる姿が励ましとなること、祈り深く生きている証がされること。やがてがみな歳を取ります。その時に先行く者たちがよい模範こそが大切なことではないでしょうか。ゴールデンウィークには子どもの日があります。ともに心に留めておきたいものです。