先日、話題のIKEAという大型家具店に行きました。美しいコーディネートがされた部屋がショールームになっていて、こんなキレイな部屋に住めたらいいなぁと夢膨らませるような展示がしてあります。

　新婚カップルがちょうど同じように店内を回っていて、これからの生活を「あぁしたらこうしたら」と話しているのを微笑ましく聞いておりました。そんな中、「オレはさぁ、こんなにキレイな台所の家、お目にかかったことはただの一度もないねぇ」と聞こえてきて、妻とふたりでクスッと笑いました。

　そう、私たちが生きていくということは、ゴミと汚れと片付けとの戦いです。当たり前のように普通に保つことには多くの労力がかかります。出しっ放し、使いっぱなしではゴミ屋敷になってしまいます。

　一方、その基準や感覚というのは、人それぞれずいぶん違います。いつも几帳面にしなければ気持ち悪いという人もいれば、そこそこでいいという人もいます。全く無頓着という人には周りがやきもちします。それでも、お店に行けば、お客様視点でキレイでいて当たり前と思いますし、汚いお店には二度と行きません。ハードルが上がります。チェーン店などでは必ずマニュアルがあって、誰が仕事しても一定の仕事が保たれるように徹底しています。

　さて、教会はどうでしょう。まず、心に留めたいことは、必ず誰かが奉仕くださっている。そのことへの感謝を忘れないこと。次に欠けを見つけたら自分が補うこと。さらに自らできることを積極的にすること。教会だけではなく、どこでも当てはまる当たり前のことをです。そこに、ほんの少しの愛のスパイスをきかせて互いに気持ちのよい奉仕をささげましょう。そして、ありがとうの感謝を忘れずに。