感染者が減ってはきたものの

 8月には2万5千人という一日の新規感染者数を記録したときにはこの後どうなるのかと思うような事態でしたが、ここ数日、千人を切るようになってきました。それは、やっぱりオリンピックの緩みだったのかとか、その後、ワクチン接種が進んだからだとかいろいろ言われますが、専門家もハッキリとは言えないでしょうし、マスコミも信頼できる情報というよりは、右往左往の報道が続きます。この後、第6波と言われますが、それも不確かで何を信じればいいのかよくわかりません。
 海外に目を転じると、感染爆発で危機に瀕していたインドや東南アジアのインドネシアやマレーシアなども劇的に波が収まってきました。一方で、英国や米国はワクチン接種が先進的に進んだにも関わらず、再び結構な数の増加に転じています。感染爆発で警戒したところでは行動の制限や感染対策の徹底が行われたのか、再び増えたところは気が緩んだのか。そして、経済活動を含めた人の活動再開とのバランスが難しいのか。
 実のところどうしたらいいのか、その正解はどこにもありません。強いて言うならば、今しばらく様子を見ながら落ち着くまでを待つというところしかないように思うのです。
 それにしても、1年半、このような生活が続いて、それが日常になっています。いつか終息のときがやってくるでしょうが、その時には私たちの生活は元に戻るというよりは、本当に必要なこととそうでないことが峻別されて捨てること、保つこと、再開すること、新たに始めることがあるでしょう。それは一人一人にとっても、教会にとってもです。
 試みを経てしか学び得ないこと、変えられないことが、新たにされていくことを祈りつつ、今しばらくの時を待ちたいと願っています。そして、このお言葉を心に刻みたいと思います。「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。」(1テサ5:16-17)