青色LEDの発明と製造法の開発により3人がノーベル物理学賞を受賞しました。LED電球は本当に多く使われるようになりました。街灯の蛍光灯が点いたり消えたり。そんな光景は珍しくありませんでしたが、この武田の町内も今年、すべての街灯がLEDに切り替わりました。私のデスクライトもLEDです。低電力消費、低発熱、長寿命といいことずくめ。赤、緑、それに青が揃えば光の三原色、どんな色でも光らせることができる。
しかし、その開発は容易なことではありませんでした。世紀の大発明に世界中の研究者がしのぎを削りましたが、できない。どうなれば、青色の光を出すものが作れるか、わかっていながら作れない。何度も何度も実験を繰り返し、顕微鏡で確認しながら、条件を変えて実験を繰り返す。ひたすら同じような実験を何日も何日も、いや何年も何年も繰り返す。失敗に次ぐ失敗、気の遠くなるような努力です。その発見の鍵は、実験器具の不具合。必要な温度まで上がらなくなるという故障。そのとき、研究者の一人、天野教授は別の方法を思いついたというのです。
どんなところから、そんな地道な研究のモチベーションがやってくるのでしょう。「人の役に立つ」それが天野教授のテーマだといいます。私たちの生活、それは様々な技術に囲まれています。そして、それは誰かが産みだしたもの。そして、その能力を与え、あきらめないでコツコツと続けることのできるモチベーション、それらすべては神からの賜物です。
私たちの能力や技術、他の人にはできなくても自分にできること。どんなものをあなたは持っていますか。それは自分で得たものですか、神がくださった賜物ですか。誰のために使っていますか。何を喜びとしていますか。そんなことを問いかけてみましょう。