教会堂建築〜神の教会の恵みを手渡す

 教会にとって、教会堂は大切です。礼拝場所を借りて礼拝をしている教会があります。主日になると礼拝のための会場を整え、再び撤収します。教会の活動は礼拝だけではありませんから、物品をしまう場所を確保し、また、日頃の活動のための場所を別に用意したり牧師館を使ったり。建物を借りている教会があります。契約が切れれば返さなければならない制約があります。いつでも自由に会堂を使えるということは安心です。また、活動の時間も内容も縛られることなく自由です。
 私たちの会堂は1983年、旧会堂を建て直して新築したものです。最初の会堂は1957年、通称「ガレージ会堂」。武田通りに面した宣教師の借家でした。次に1962年、現在の場所に宣教団が土地を購入した通称「カマボコ兵舎」。米軍キャンプの払い下げプレハブで立てました。二回の増築を経て約20年間使われました。そして、今の会堂が建った時にはみな大喜びで、毎月ワックスをかけて磨きあげたのは懐かしい記憶です。
 宣教団が最初に建てた最初の会堂、それは宣教師たちを送り出した教会の会ったこともない兄姉の献金です。それを教会が自立するときに買い取りました。宣教団は譲渡金額の1/3を献金してくださり、それまで払っていた土地代を差引き、返済困難なときには猶予をしてくださりと大きな助けがあって会堂が与えられたのです。
 今はあることが当たり前のように感じる会堂ですが、自分たちの力だけではなく、助けの多額の献金あって今があるのです。感謝をお返しすることもできませんし、誰も求めてはいません。それは、私たちが次の教会のためにささげてて恵みを手渡していくべきものなのです。また、それは「私の教会」を越えて「神の教会」の中でなすべきことなのです。沼津港町教会が会堂を建てました。今度は私たちも助けになって、神の教会が建てられるため喜んで献げたいと思います。