未伝地を覚えて、祈りによって

 今年の修養会は久しぶりに泊まりがけでの会となりました。兄弟姉妹とゆっくり共に時間を過ごすのもまた楽しいものですし、感謝なことでした。

 S先生はOMF日本委員会、日本から送りだす働きの総主事をしておられます。L師はシンガポールから送りだされて日本に来ていますから、OMF日本フィールドの所属です。そして、各国のOMFは連携して働きをしていますが、そのフィールドは東アジアです。東アジアには世界人口約75億人のうち16億人が住み、第一の中国の13.7億人、第四位のインドネシア2.5億人、第10位の日本1.2億人が含まれています。

 修養会夜の時間には、その東アジアの伝道状況についてお伺いしました。その中でも印象的であったのは中国の状況です。共産化によって宣教師は追放され、弾圧されたにもかかわらず、教会は前進しました。もう一つは

福音が届かない地、イスラム圏であり、北朝鮮です。固く閉じられた門をどのようにして開けることができるのでしょうか。それは私たちの熱心や努力によってでしょうか。取り付く島もないようなところがどうやって開かれるでしょうか。

 日本とてそうです。極東の幻の国ジパングであり、また、長い鎖国の時代の中、この国に入る人はいませんでした。それが今や時代が変わり、開かれた国になりました。そして自由に宣教ができる国になりました。しかし一方で最も霊的に心が閉じて未伝地と同じように福音を信じる人が少ないのです。私たちに求められていることはなんでしょうか。「ただ祈りによって。」それが主の宣教のただ一つの原則です。私たちもこのことを常に忘れずに覚えておきたいと思います。そして、忍耐をもって祈る祈りを加えたいと思います。