熊本地震その後

 地震発生から約1週間、現地ではいくぶん落ち着きを取り戻しつつあります。寸断されていた阿蘇・南阿蘇も道路が仮復旧して、孤立した場所はなくなりつつありますし、熊本周辺では物流も戻ってコンビニなどが機能するようになってきました。すでに、支援団体では支援物資の受付を終了しました。足らないところは物資の配布が行き渡らないという問題です。

 一方で、被災者の方々にすでに起こっていること、これから起こるのは「疲労」です。何回も何回も繰り返す余震、避難所でのプライベートのない生活、車の中での避難、落ち着かない非日常の生活が続いています。また行政に関わる方々、病院関係者はフル回転で対応に追われて、自身が被災者であるのに、優先してその務めをしなければならない。一時家に帰れば、そこでもなすべきことがあって休む間がありません。

 JECAには東洋ローアの教会があり、熊本伝道所も被災しました。電気が来なければテレビがつかない。高齢の兄姉が多く、普段は文字放送などが頼りなのですが、携帯電話のわずかなやりとり。情報が圧倒的に不足して不便を感じられたようです。そして、周りも精一杯のところ。障害のある弱者やお年寄り、病者などには、苦しい一週間であったことと思います。

 様々な被災状況に置かれている方々、そこに私たちができることはわずかです。祈りと支援の献金をもって励ましとしたいと思います。また、何をもってしてもキリスト者の最大の希望は、「生ける神」。そこに望みを置く信仰によって一日を歩めるようにとりなしたいと思います。もう一つの宝は「愛」。キリスト者の愛をもった助けや支援、それを主に仕えるようになすように、とりなし祈りたいと思います。