結婚式において大切なこと

 昨日はW兄とY姉の結婚式が祝福のうちに行われました。二人に申し上げてきたことでもあり、また誰にでも同じことですが、結婚式において最も大切なこと、それは神と会衆との前で誓約するということです。結婚の基はこの誓約にあるのです。いのちの日の限り、二人が結びつけるものはこの一点

のほか、何ものでもありません。

 誓約では、「健やかなときも、病めるときも、富むときも、貧しきときも」と誓いますが、それは人生における困難の代表です。それだけではありません。これから思ってもみなかったような様々な人生のドラマが起こります。先日、「妻は夫に変わって欲しいと願い、夫は妻に変わらずにいて欲しいと思う」ということばを読みました。二人の間にも、様々な思いが入り交じるようになるのです。

 一方、結婚式において、それ以外のことはすべてオプションです。何を着るか、何を食べるか、誰を呼ぶか、どこでするか。そのために方々に気を遣うことがありましょう。そのオプションは、これから夫婦としてどのような人たちとどんな関係を持っていくのかということを方向づけます。ですから、おろそかにしてはなりません。結婚生活は二人で完結するものではありません。周囲と祈りと助けの中で成長していくものですから。

 これからしばらく、いまだかつて経験したことがない新鮮なことが次から次へと起こることでしょう。この人のことわかったと思ったら錯覚です。自分とは違う人格をもっている人、一緒に生きることを誓った人。生涯かけて一つになる祝福を築いていくのです。二人を結びつけるもの、それはこの誓約です。誓約は頑張って守るものではなく、神の恵みによって結び着けられたところに立ち戻るためのものです。いつもそこに立ち戻り、よい夫婦を築くことを祈りましょう。