あの日、あの時から6年。
今も、あの揺れ、あの緊迫、忘れられない。
町中が暗く、長い夜を過ごして
それでも、朝は明けていく。
日常のあたりまえのことがそうでなくなったとき、
いのちの危機を問われたとき、
何かをしなければならないと迫られ、
大切なものは何かと問われた。
限りある時間と限りあるこのからだ
選ばなければならないことがある。
ちっぽけな自分の無力さを覚えて、
向かう先は祈り。
こんなときだから祈るのか。
そうではないはず。
いつも祈りによって生きることこそ、私たちの慰め。
徐々に記憶は薄れ、
何ごともなかったかのように時は流れる。
それでも忘れないでいたい。
今日という日、与えられた一日は
愛するために生かされているのだということを。
詩を書いてみました。様々な思いが去来します。問われたことをどう生きてきたか。それによって成長したか、何かをなし得たかと言われると、はなはだ心許ないのです。そして、時だけは流れていきます。それでも、せめて、その日を覚えて心新たにし、振り返って歩みを正すことができるならばと思わされました。あなたにとって3.11はどうだったでしょうか。それぞれの心の思いをことばにしてみたらどうでしょうか。