2030年、大人になったキミたちへ2

 今は2018年、ちょうど5年前、「2030年、大人になったキミたちへ」という文をここに書きました。5年という年月は10年ほどではないけれど、特に子どもや若い世代には大きな違いです。いや大人だってみんなそうです。教会にもこの5年で4人の子どもたちが生まれました。毎年、結婚式があって、新しい家族も始まりました。

 大学生はみな卒業して入れ替わり、小学生は中学生に、中学生・高校生は大学生に、働きはじめて右も左も分からなかった新社会人も今は若手の最戦力です。若手!と言われていた人もベテランになります。また、人生の秋を迎えて退職をした人もいます。そうこうしているうちに人生の晩年を迎え、残りをどう生きようかと、あるいは天の迎えを待ちつつ生きるようになった人もいます。

 毎日の、そして小さな時間を過ごしているとき、その時はほとんど考えてはいないのですが、その積み重ねをしている間に人はあっという間に歳をとるのです。それは残念ながら戻ることができません。「歳を重ねると時間の流れが早くなる」と聞きました。「そんなことがあるのかなぁ」と不思議でなりませんでしたが、今はわかります。子どものとき、若いときには、何ごとでも「初めて」というフレッシュなことばかりです。歳をとると、既に経験したことが増えて、同じことの繰り返しが増えるのです。そうすると、その時間の流れは速く「感じる」のです。

 それにしても限りのある人生だということ、後戻りはできないということはよく覚えてください。だからこそ、「今」を何かに一生懸命にチャレンジしてください。神様からいただいた大切ないのちと時間です。自分のためだけに使うためのものではありません。神のために、人のために使うことを心がけてください。そこにこそ限るあるいのちの喜びがあるのですから。そして、一番大切な十字架の愛をいつも心の中心に!