厳しかった残暑、最近は9月の中下旬まで続きますが、そこから一転、秋がやってきました。そして、短い秋から冬がやってきます。今年の冬はラーニャ現象のために寒い冬になりそうだという予報がでています。そのように季節は変わり、時は流れます。
その季節を生み出しているのが「23.4度」地球の傾きのことです。そして、24時間で1回転しながら太陽の周りをこれまた365日で回っています。この23.4度がなかったらどうなっているのでしょう。球体である地球の水循環・熱循環が上手くいかなくなるでしょう。赤道直下だけが一年中夏、そして、北に南に行けばいくほど寒くなる。けれど地球全体のバランスが保てなくなる。この傾きがあるからこそ、地球全体の熱と水がちょうどお風呂のお湯をかき混ぜるように行き渡り、実に絶妙なバランスにこの地球が保たれているのです。普段、そんなことは意識しないでしょう。でも、考えてみるとそれは「ふしぎ」な神の創造のわざです。
天を創造し、これを延べ広げ、
地とその産物を押し広げ、
その上にいる民に息を与え、
そこを歩む者たちに霊を授けた神なる主
は こう言われる。(イザヤ42:5)
これは祈祷会で読み進めているイザヤ書のことばです。
人間というもの、意識していないといつの間にか目の前のことしか見えなくなります。新約は救い主イエス様のみわざとそれに生きるキリスト者と教会について語りますが、旧約は人の生の現実について実に多くの実例にあふれています。目の前のことしか見えずに翻弄される人の弱さと限り、罪の姿です。そこにイザヤを通して神が語りかけることば、それは天地を創造した生ける神です。気がつかないでいればただの「ふしぎ」、そこから創造の神のご配慮、恵みに心開いてみことばの語りかけを聞きたいものです。