2014年の3月に甲府に来てくださり、4月から約5年間、尊い奉仕を献げてくださったL先生が、いよいよ離甲します。
私たちの願いであった学生伝道・若者伝道の働き、せっかく梨大の近くにあって、センターもあるのに、私たちだけでは力不足を覚えていました。センドの最後の宣教師が働きを終えたのが1986年のこと。以来、30年近く、ときにいろいろな試みはしてみたものの、やっぱり働き手がという祈りと願いがあって、各宣教団に働き手を送ってくださるようにお願いしたのに応答してくださったのがOMFであり、L先生でした。
センターでのカフェや英会話クラブ、梨大や都留文をはじめとする学生たちの聖研のサポートなど、新しい働きをいくつもしてくださいました。また、教会学校や教会の青年会の交わりにも多くの労をとって仕えてくださいました。留学生たちにとっては、心強い励まし手として、助け手としてキリストの愛を表してくださいました。それぞれに、交わりの中にいただいたエピソードをそれぞれがお持ちだと思います。
派遣してくださったシンガポールのCL教会の短期チームも2回、他にも旅のついでに訪ねてくださった兄姉も多く、背後にある多くのささげものと祈りがあってのことと深く覚えることでした。主の教会を建て上げ、福音を伝える働きは世界の神の教会と主にある兄弟姉妹が国も文化も民族も超えて一つであることを教えられる豊かな恵みをともにすることができました。
私たちは、いただいた恵みをお返しすることなどとてもできません。しかし、私たちが次に渡して行くことが大切なことです。いただいた恵みは、次は自分がさせていただく。そして、教会が、宣教が前進していくこと。いつも宣教師の願いはそこにあり、それが引き継がれて今があり、未来があるのです。感謝とともに、今度は自分がと祈りましょう。