SDGsとキリスト者

 ガソリンが高い!ちょっと前まで120円台だったガソリンが今や170円台。そして、まだ上がり切ってはいません。直接目に見えるのはガソリンや灯油ですが、電気料金もそして物流が価格に反映される食品も日用品も順に値が上がっていくことでしょう。今、コロナの中で産油国がしている供給調整と需要のバランスが崩れて原油高になっているのが主な原因です。
 SDGs(Sustainable Development Goals)は最近よく耳にします。日本語では「持続可能な開発目標」。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。それはエネルギー問題だけではなく、貧困や飢餓、健康や教育、経済や産業、消費や生産、自然保護から平和に至るまで、現代社会がともに取り組むべき課題についてともに目指すべき目標を明文化したものです。
 神様は人に「生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。」(創世記1:28)と私たちに祝福とともに使命を与えてくださいました。これは文化大命令と言われます。人が地を適切に用いて管理していくのです。ところが、それは罪によって汚されてしまいました。奪い合い、虐げや搾取を繰り返すと戦争を生み、自分のことしか考えない身勝手さは環境破壊や公害を生んできました。そして、加速度的にエネルギーを消費した結果は地球温暖化であり、近年の異常気象や海面上昇で自らの首を絞めています。
 世界大の問題など自分に関係ないとは言えません。便利さを追求したライフスタイルは多量のエネルギーを使います。東日本大震災ではコントロールの効かない原発にみな怯えました。身近な小さなことからできることはないか。考えて暮らすことからともに始めてみませんか。