「すべてに優る愛に生きる」1コリント13:1-13

 クリスマスは私たちの世界に神が『突入』された時です。マリヤもヨセフも、羊飼いも東方の博士も、すべてのことがかつて聞いたこともない初めてのこと。それを信仰をもって迎えました。今、あなたのところにイエス様が来られたら、お迎えするにふさわしく整えられているでしょうか。
 クリスマスとともに年末を迎えています。今年一年は、「信仰に生きる」ことを信仰の父アブラハムの生涯とともに学びました。信仰による旅立ちをした彼も多くの経験を通りました。エジプトでのウソ、子どもが生まれることを信じられず、女奴隷ハガルによってイシュマエルを生み、御使いのことばを笑いました。しかしイサクが与えられるという恵みは彼の信仰を力づけ、モリヤの山で献げる試練はためらうことがありませんでした。彼の生涯に様々なことがありましたが、神と共に生きることこそ彼の信仰の歩みでした。
 私たちにとって神と共に生きること、それは十字架のイエス様の愛に応えて愛に生きることです。この箇所は、聖書の中でも『愛の章』と呼ばれる至玉の章です。そして、その愛の基準はことさら高いのです。しかし、それはイエス様のご生涯そのものです。病者や罪人とともに歩み、悩みと傷を受けられました。そして、最後は十字架で黙々とご自分のいのちを捨てるのです。その姿に百人隊長は打たれて、『この方はまことに神の子であった』と言います。それは私たちの罪の贖う愛のためでした。
 「一番すぐれているのは愛」、それはキリストを通して示された神の愛がすべての源だからです。それを信じる信仰が私たちに希望を与えてくれます。ですから、私たちはいつもここに立ち返えるのです。その神の愛にふさわしいかどうか自分自身を吟味し、悔い改め、思いを新たにするのです。そして、最初のクリスマスに信仰をもって迎えた人たちと同じように神とともに生きる歩みをしようではありませんか。