「圧倒的な勝利者」ローマ8:26-39

 「あしあと」という詩はよく知られています。「わたしの人生のいちばんつらい時、 ひとりのあしあとしかなかったのです。…あしあとがひとつだったとき、 わたしはあなたを背負って歩いていた。」という詩です。

 年頭に掲げた「望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。」(ローマ12:12)は、やがて来たるべき天の御国の希望を仰ぎ、地上では寄留者であることを告白して患難に耐え、神と共に生きる祈りに励むことです。その1年はどうだったでしょうか。

 この1年、私たちそれぞれに起こった出来事、そこには、喜び楽しみがありました。一方で病、怪我や事故、様々な労苦がありました。外に起こることだけではなく、心の疲れや傷は簡単には癒えません。傷ついた、傷つけられたということもあったでしょう。傷つけてしまったという後悔や自責を覚えることもあったでしょう。理解できないこともあったことでしょう。なぜと問い、言葉にできないこともあったことでしょう。

 御霊もまた、「ことばにならないうめき」をもって、とりなしてくださっています。それは私たちの重荷をともに負って下さっているということです。ことばにはっきり言い表せないような「うめき」が私たちの日々にはあります。しかし、「神が私たちの味方であるなら」とあるように、十字架でいのちさえ与えてくださった神の愛が私たちに注がれているのです。

 そして、さまざまな「苦難ですか、苦悩ですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。」とあるような困難があろうとも、「私たちを愛してくださった方によって、私たちは圧倒的な勝利者です。」ということばを私たちの励ましとしたいのです。私たちの1年、このみことばに慰めと励ましをいただいて、感謝をもって閉じ、新しい心をいただいて新しい年を迎えましょう。