聖書は開口一番、はじめに神が天と地を創造したから始まります。「父よ、今、あなたご自身が御前でわたしの栄光を現してください。世界が始まる前に一緒に持っていたあの栄光を」(ヨハネ17:5)という祈りがあります。はじめにの前に永遠から永遠に神はおられ、三位一体の神は愛と一致という輝かしい栄光を持っておられたのです。
その神がこの世界をお造りになったのです。「地は茫漠として何もなかった。」そこから、一つ一つ、この世界に、光を、空と海を、陸と植物を、太陽と月と星を、魚と鳥を、そして動物と人を順に順にお造りになられたのです。そして、それとともに、七日間という時のサイクルをお造りになりました。それは神のすばらしい栄光を表すためです。
神の創造のみわざの最終ゴールは人の創造です。人を神のかたちにつくり、地のすべてのものを治めるようにと使命を与えられました。私たち人は誰しも存在の問いを持っています。自分のルーツです。それがここにあると教えています。たまたま生まれて、たまたま生きているのなら、いのちに深い意味はありません。好き勝手、心の思うままを生きたらいいのです。人を傷つけようが、人に迷惑かけようが関係ありません。それだけの価値しかないいのちなのですから。しかし、そうではありません。私たちのいのちは神がお造り下さったのです。
ですから、私たちのいのちには神の栄光を表すという大切な目的と使命があるのです。ところが、人はそれを見失いやすいのです。目の前のことだけしか見えなくなってしまったり、食べていくことだけで精一杯になったり。いつも私は何のためにここに置かれているのか、それを問い、私を生かし、ここに置いてくださっている神の愛と御栄えを表すことをさせてください。そのような祈りに導かれる生き方をするものでありたいと思います。そこには喜びと感謝を神様が加えてくださるのですから。