「私の務めと残すべきもの」2ペテロ1:12-15

 この箇所で、注目したいことは二つのことです。第一はこの「幕屋」とペテロが呼んだこと、もう一つは、「私のなすべきこと」として努めたい彼に与えられた使命です。

 幕屋はエジプトの奴隷から救い出されたイスラエルの民に与えられたもので、神がそこに住むと言われた場所です。民はシナイで神から幕屋を作るように命じられました。それは全て事細かな指示がありました。しかし、最も大切なのはその実体、神がそこに住まれるということです。幕屋はただの器に過ぎません。民が心の中に宿す信仰によって、神に従うとき、その現れとして彼らは幕屋での礼拝を守るべきことを求められたのです。地上の幕屋、それは私たちのからだです。地上にある限り、ここに住んでくださる。その幕屋をキリストをお迎えするにふさわしく整えるべきことを忘れてはならないのです。

 地上の幕屋、それはやがて脱ぎ捨てるべきものです。ペテロはそれが近いことを知っていました。一方で、この地上に生きる限り、私にはなすべき務め、使命が委ねられていると言います。

 私たちのいのちには大切な3つのMがあります。第一はMaster。誰が自分の人生の主であるか。第二はMission、使命です。そして第三にそれを共に生きるMate。

 限られた地上の幕屋を生きているあなたはそれに確信もって生きているでしょうか。もちろん目の前には迷いや困難、立ちはだかる壁が道を塞ぐように思えるような時もあるでしょう。しかし、私たちは神の住まわれる幕屋です。あなたも、このお方を主と仰ぐならば、必ずしやその使命を全うさせてくださる。やがてこの幕屋を脱ぎ捨て、主のもとに行くその日まで、確信もってこのお方にささげようではありませんか。