コロナ下での総会

 昨年の総会はまだコロナをさほど意識せずにいたギリギリの時期でした。描いていた計画はできず、礼拝生活を保つこと以上には進めなかった一年でした。7月に信徒会をしたときには、どのようにして会議をしたら意思疎通を図れるのか。慣れない中、「難しい」という状態でした。長引くオンライン生活に少し慣れてきた1月の信徒会は少し手応えを感じました。そして、総会です。
 人の集まるところには、それが家族であっても、学校であっても、会社であっても必ず組織が生まれます。まず、仕事機能。目的を成し遂げることであり、教会にとっては礼拝と交わりと伝道と言えるでしょう。次に維持機能。組織が分裂せずに一致を保っていくことです。第三に参加意識。メンバーがその組織の一部として喜びやモチベーション、やる気を感じているということです。
 その中で、仕事と維持は最低限ですが進めてこれたように思います。一方で、参加意識にはなかなか難しさを覚えます。どうしてもオンライン生活は受け身が多くなります。そのメンバーの一員として、私にも役割がある、務めがあるということは、自らその場に身を置かないと育たないからです。総会は、そういう意味では、皆がそこに参加して、役員を立て、新たな一年をともに献げようと決断する大切なときなのだと思います。
 おそらくワクチンの接種によって集団免疫が獲得されれば、その様態は違いますが、インフルエンザなどと同じようになって、普通の生活に戻れるのではないかと私は期待をしています。それがいつになるのか。まだ、見通しがつかない段階ですが、出口が少しほんのりと見え始めたというところでしょうか。再びみんなで集まり、ともに交わりを喜ぶ日を待ち望んでいます。祈りをともにしたいと願っています。それまで今しばらく、心において一つに歩みたいと願っています。