パウロとテモテ、バルナバ

 先週の教職者研修会、牧会ととに北海道聖書学院の学院長の奉仕もくなさったY師が「神の協力者への警告と励まし」というテーマでメッセージをしてくださいました。その中で、若い頃、「あなたはパウロとテモテの関係を持ちなさい。バルナバとなりなさい」という先輩のアドバイスを聞き、心がけてきたことをお分かちくださいました。

 パウロとテモテの関係、それは先輩・後輩の関係です。テモテへの手紙は六十代のパウロが三十代のテモテに書いた手紙だろうと言われています。テモテの家族や信仰の始まりから知り、体の弱さにまで心を配り、具体的なアドバイスをして支えました。よき先輩を持ち、祈りと励まし、指導をいただくことです。逆に経験をいただいた者は続く者に心を掛け、慰め励ます務めをなすべきことです。Y先生がそうなさってこられたことに、そのことばの実践を見る思いです。

 バルナバとは、「慰めの子」というニックネームで呼ばれた彼の行動であり、同労者を大切にする心です。彼は迫害者から劇的な回心をしたパウロのためにとりなし、立たせるために骨折りました。そのパウロと若いマルコのことで後に反目するような関係にもなりましたが、彼は自分のなすべき分としてマルコを励まし育て、それはパウロの認めるところとなり、それを共に喜びます。牧師たち、それは決して一人で立つことなどできません。同労者の交わりの中で成長し支えられて奉仕を続けることができるのです。

 それは教会の中でも同じであろうと思うのです。信仰の、そして人生の先輩である年長者は若い者たちの成長に心を配り、いつもとりなし祈り、励ましを与え、また互いを支え合う交わりを築くのです。あなたのテモテは誰でしょう。あなたのパウロは誰でしょう。あなたはバルナバでしょうか?