今、手の中にあるものを喜ぼう

 年末年始をはさんで人流が多くなり、飲食や会合が増えた後、しかも、しばらく小康状態を保っていたので、気の緩みというわけではありませんが、警戒が薄らいでいたところにコロナの感染、おそらくオミクロン株だと思われるものが急拡大、しかも、この数日の間に一気に拡がりました。それは、すでに予想されていたことですし、欧米各国で起こっていたことが巡って日本にもやってきたわけですがそのスピードには驚きます。
 最初のコロナから、様々な変異株が現れては世界をその流行が回っています。日本では第五波のデルタ、そして、今回のオミクロン。最先端の遺伝子技術で開発されたmRNAワクチンはいまだかつてないスピードで開発されましたが、供給と接種のスピードは拡大のスピードと変異に追いついてはいませんし、その効果も時間とともに低下したり、変異種へは薄かったりします。インフルエンザのタミフルのような特効薬もまだありません。
 一番問題なのは、いったいいつまで続くのかということです。この後のシナリオや見通しは専門家でもわかりません。ことが進まないもどかしさを覚えます。自由に人と会ったり集まったりできない不自由や寂しさを感じます。いままで当たり前のようにしていたことがそうでなくなったとき、初めて日常のささいなことでもありがたみを実感します。。
 まだ出口が見えない中にいます。ないものを嘆くよりも、今与えられているもの、手の中にあることに感謝と喜びを見つけたいと思います。神様がも多くの賜物を与えてくださっていること、小さな日常に働いていてくださっていること、大勢で集まることはできないけれど、ともに生きる家族や敬愛する兄姉を与えてくださっていること、日々の糧を与えられ生かさされていること。大きなことでなくてもいい。小さなひとつひとつのことに感謝を数える。それは実はコロナでなくても与えられている恵みなのです。