会衆制と監督制、長老制?

 教会を導くためのリーダーシップを教会政治と言います。教会政治には大きく会衆制と監督制、長老制があります。わかりやすく言うと、会衆制は話し合ってことを決め、監督制は上意下達、長老制は長老たちによる合議に委ねます。教会と言えど、欠けと弱さがある人の集まりですから、どのような政治形態であっても完全ではありません。根本的なことを確認しましょう。

 私たちが心に留めるべき第一のことは、「教会のかしらはキリストである」ということです。これを見失ったら教会が教会ではなくなります。必ずしも一致を見いだせないことがあります。納得いかないことも起こるでしょう。うまくいかないときが必ずあるのです。そのときにキリストの前に頭を垂れる。かしらであり、主であるお方の導きを待つことが大切です。

 第二に私たちは、一人一人が主の前に自立することが求められています。聖書は万人祭司を教えています。主イエス様の十字架によって神殿の幕は裂け、一人一人が神と向き合うようにされたのです。人任せ、人頼りの教会生活であってはなりません。どこかで人に対する依存的な思いがあるときに、教会の中で裏切られたり、失望したり、責めたりという思いに振り回されるのです。主の前に「私は」と主体的に生きることです。

 第三に「教会はキリストのからだ」であることをしっかり肝に銘じておきましょう。それぞれに役割があるのです。委ねること、任せること、支えること、助けることをもっと学ばなければならないのが私たちです。

 役員を立てる時となりました。これらのことをわきまえつつ、役員を選ぶということだけにとどまらず、私もどのように献げられるだろうか。協力できるだろうか。それを問い直しながら共に教会を建てあげましょう。