役員を選ぶ、選ばれる

 初代教会最初の役員は次のように選ばれました。「兄弟たち。あなたがたの中から、御霊と知恵とに満ちた、評判の良い人たち七人を選びなさい。使徒6:3」ここに、選ばれる人には3つの条件があります。御霊に満ちたとは神との関係です。評判のよいとは人との関係です。二つの関係において健全な人が条件です。そして知恵に満ちているとは、役員の務めを果たすに必要な資質です。役員会の役割は、教会を上手く運営することではなく、神のみこころを求めて、霊的に物事を判断して導くべき責任があるのです。もちろん、このすべてが完全に備わっている人など誰もいません。ただ、あわれみと献身によってのみなすことのできる仕える役割なのです。
 私たちの教会は選挙によって役員を立てます。ですから選ぶ方にも大切な役割があります。欠けのある者同士が、大切な役割に選び合うのですから、協力してキリストのからだを建てあげるべく支えるという役割です。
 忙しい日々の歩みにあって奉仕のために時間と心とからだを献げるのは易しいことではありません。余裕があるから、余裕ができたらするのでもありません。与えられた中で精一杯やったらそれでいいのです。どの奉仕もその人だけがするのではなく補い合ってするものだからです。
 コロナの中、どうやって教会を前進させていったらいいのか、この一年、現役員は労苦し、皆さんもともに補ってくださいました。なお続くコロナの中、そして、今度はその後の歩みのリードをしなければなりません。しかも、みんなが揃っている中ではない選挙でもありますから、それぞれの兄姉の事情の考慮なども難しいのが現実です。しかし、その中でも最善尽くして主が必要としている務めを委ねるために、祈りをもって選挙に臨みたいと思います。そして、かしらなるキリストにふさわしい交わりをここに築いていこうではありませんか。