教会の今昔、そして今

 キリストの教会、それはいつも「信じた者の群れ」(使徒4:32)です。そして、それは絶えず人の出入りがあります。新しく生まれた者、天に送る者、加わる者、送りだす者、一時を共にする者、長く交わりをつくる者、しばらく離れる者、再び帰ってくる者、様々ですが、それが生きている証拠でしょう。

 私たちが生きる場所というのは、時に変わります。ライフサイクルに合わせて、進学や転勤、就職や結婚。その場、その場で連なる教会の交わりに加わります。大切なことは、私たちがこの世の中で救い出され、一人一人がバラバラな生き方をする世から、ともにいのちを生きる神の家族である教会の一部になり、愛をもって互いに仕え、ともに神の御栄えを表すことです。それは私たちの教会、一地域教会だけではない、聖なる公同の教会の交わりの一部であることをも忘れてはなりません。

 60年の間、私たちの教会に教会員として数えられたのは239人です。客員として出入りした者、求道者として出入りした者、集会に集った者、あるいは宣教師として働いた者、短い間のワーカーとして教会生活をした者、教会学校や幼稚園、2歳児クラスに出入りした者などを加えれば、その数は1,000人、いやもっと多くの数になるでしょう。

 過去の恵みに感謝し、この交わりに出入りしたすべての人たちに神の祝福があるように祈りたいと思います。それぞれが今、教会の交わりに加えられていることを感謝し、そこで与えられた使命と責務を主に対して果たすことができるようにと祈りたいと思います。そして、やがて来たるべき主の日に、「よくやった忠実なしもべだ」と主に喜んでいただける歩みを献げたいと思います。さらに、この群れが主の恵みをさらに伝えるために用いられるように祈りたいと思います。