教会の宝は人。顔と顔を合わせて

 先週は中部地区の13教会を訪問してきました。その教会には伸びている教会があり、一方でぐっと人が少なくなってしまった教会もあります。開拓伝道から長い時間が経っているのに一向に前進できないでいる教会もあれば、不思議と前進を導かれている教会もある。教会の状況は様々です。                                                   

 JECAをはじめとして教会の集まりである教団教派、あるいはそれを越える超教派の働きなど様々な組織や活動が行われています。いつも、その中で問われることは、どのようにしてこの日本の宣教を前進できるのか、どのように協力できるのかということにあります。私自身も全国運営委員長という奉仕をしていますから、そのことはいつも頭の中に、祈りの中に欠かすことができません。

 一方で最近、よく分かってきたことがあります。それは「組織は問題を解決しない。問題を解決するのは人である」ということです。人が変わらない限りはどんな組織を作ってもどんな規則を整えても、問題の解決には向かいません。どうしても私たちはかたちあるものに頼ろうとしますが、いつも問われるのは人、とりわけ「あなたはどうですか」という自らに向けての問いかけであり、「あなたもどうですか」と周りと共に働こうとする協力の心です。

 そのためには、顔と顔とを合わせて交わりをすることがとても大事だと思うのです。ホームグランド、現場に伺うと見えるものが少なくありません。パウロもそうでした。諸教会を訪問し、交わりを深め、共に福音のために労苦したのです。

あなたがたに書くべきことがたくさんありますが、紙と墨でしたくはありません。あなたがたのところに行って、顔を合わせて語りたいと思います。私たちの喜びが全きものとなるためにです。2ヨハネ1:12