聖霊変わらず、信仰奮い立たせる

 ペンテコステから始まった初代教会。使徒たちの宣教と力あるわざにエルサレムの指導者たち、長老、学者たちは怒りに燃えて迫害を始めました。ペテロとヨハネは牢に入れられますが、真夜中に主の使いがそこから連れ出します。牢に入れておいたはずの者たちが再び宮で教えている。指導者たちは議会に呼んで問い詰めているところに、ガマリエルという、人々の尊敬を集める律法学者が次のように語りました。

 あの人たちから手を引き、放っておきなさい。もし、その計画や行動が人から出たものならば、自滅してしまうでしょう。しかし、もし神から出たものならば、あなたがたには彼らを滅ぼすことはできないでしょう。

(使徒5:38-39)

 それから、約二千年。いまだこの教えは消えることなく、続いています。それどころか世界中に拡がりました。ペンテコステの日、それはわずか120名ほどの弟子たちから始まった初代教会。それを潰そうとする迫害は幾度も教会を襲いました。そればかりではありません。異端が起こったり、あるいは信仰が形骸化した形ばかりのものになったり、信仰の中核が失われて力を失ったり。内外からの戦いに教会はさらされてきました。

 それでも今なお教会が保たれてきたということはどういうことでしょうか。それは、ガマリエルをして語らしめたように、「神から出たものだ」ということです。そして、神は冷えた信仰に聖霊を豊かに注ぐリバイバルを何度も起こしてくださいました。私たちそれぞれ一人一人の信仰生活の中でも、同じように信仰が冷えるときがあり、あるいは奮い立たせてくださるときありです。ペンテコステの日、聖霊の豊かな息吹をもって、弟子たちを奮い立たせてくださったように、私を、そして教会をお導きくださいと祈りましょう。