JECA30年と新たな祈り

 私たちの教会が所属する日本福音キリスト教会連合(JECA)が1992年に発足して今年はちょうど30年になります。それまで私たちの教会は日本新約教団に属していました。戦後、極東福音十字軍(現センド宣教団)の宣教師たちによって生み出された約40の教会が協力する団体でした。OMFをルーツとする北海道福音教会協議会、TEAMをルーツとする単立キリスト教会連合、ドイツのリーベンゼラ宣教団をルーツとするリーベンゼラ教会連合の諸教会がそれぞれの違いを乗り越えて新しい団体を作りました。
 教会連合の理念は聖書信仰を土台に、キリストにある公同教会、「主にあって一つであること」を目指し、自主自立教会、「主の御前に他に依存することなく、自らが自己決定する意思を持つ教会」が互いに宣教協力をすることにあります。私たちがささげている基金のための献金もその一つの表れです。
 約140教会で始まった教会連合も今は200教会を数える群れになりました。一方、時代も大きく変わりました。各教会を構成するメンバーも教職者たちも大きく変わりました。かつて宣教師とともに開拓伝道をし、牧師を招いて会堂を建てる。それが宣教の前進の一つのスタイルでした。ところがそのスタイルがなかなかうまくいきません。宣教師たちはどうにかして人を救いに導くことが第一ですから、手を変え、品を変えではありませんが、新しい宣教方法、メディア伝道とかスポーツ伝道、ビジネスマン伝道など何かに特化した働きをするようになりました。
 考えさせられるのは、一人一人のキリスト者がキリストの証人として立っていくことの大切さです。そうでなければ、福音は拡がってはいきません。それはJECAを見渡さなくても、私たち自身がそうです。そして、共に奮闘している教会とともに重荷を負い合って、この日本の宣教、世界の宣教のために祈り合っていきたいと願うのです。