主の御前に誠実に働く

 連日、ビックモーターの不正がニュースを賑わしています。「日本一!」という謳い文句とは裏腹に日本一の不正を働いていたことが次から次へと明るみに出てきました。クルマの中身というのは、プロでなければわからないこともあって、「ごまかし」をしようと思ったら、しやすい業界の体質というのは昔からありましたし、他にも利益優先のいい加減な仕事は世の中にいくらでもあります。
 「不正を蒔く者はわざわいを刈り取る。」(箴言22:8)のように、やがての刈り取りを知恵としてわきまえておくべきことがありましょう。「ああ。不義によって自分の家を建て、不正によって自分の高殿を建てる者。隣人をただで働かせて報酬も払わず、『私は自分のために、広い家、ゆったりした高殿を建て、それに窓を取りつけ、杉の板でおおい、朱を塗ろう』と言う者。」(エレミヤ22:14)と叱責を受けとらなければならないことがありましょう。
 しかし、それ以上に何のために働いてるのか、誰のために働いているのかが問われてはいないでしょうか。お客さんの、相手の喜びのために、親切丁寧な仕事を。誰が見ていなくても天の父にするように、心から喜んで。しなければならないから、させられているからではなく、自分に与えられた仕事だと使命感をもって。誰かがすればいいよりも、自ら進んで。主の御前にふさわしく、「はいははい」、「いいえはいいえ」と不正に手を染めず。
 それはこの世の在り様と大きく違います。生きる中心、働くことの目的が自分のためではなく、主のため、隣人のために変えられたからです。どんな小さな仕事であっても、
「もし生きるなら、主のために生き、もし死ぬなら、主のために死ぬのです。ですから、生きるにしても、死ぬにしても、私たちは主のものです。」(ローマ14:8)そのように働かせていただきましょう。